こんにちは!ジロウです。
副業解禁の風潮やコロナ禍で、グンと注目度が増した感があるインターネットビジネス・・・。
でも、日本ではどんな経緯をたどって今日に至ったのか、気になりませんか?
そこで今回は、日本におけるインターネットビジネスの歴史を、年代順に振り返ってみたいと思います。
興味のある方は、ぜひ目を通してみて下さいね。
僕の調査不足や勘違いもあるかも知れませんが、あしからず。
2000年~2007年頃
インターネットビジネスの草創期とされる時代ですね。
ダイレクトマーケティングの第一人者として有名な神田昌典(かんだ まさのり)氏、
「お金の専門家」と称される作家の本田 健(ほんだ けん)氏、
このお二人が、本の無料プレゼントと引き換えにリスト(メールアドレス)を集めるという、いわゆる無料オファーを実施しました。
これが、日本におけるインターネットビジネスの始まり、と言われているようです。
この数年間は実にカオス(混沌)な時期で、次に挙げる2つみたいに、今では考えられないヤバい商品が出回りました。
- 『今すぐ300万円もらう方法!』
Yahoo!オークションに出品されて大流行(?)したコンテンツで、
「今すぐ君の右手を切り落として、保険金をGETしよう!」
という内容のPDFファイルだったそうです。
本気なのか、ネタのつもりなのか、実際に中身を見てないから分からないけど、おぞましいとしか言い様がないお話です。
- 『最強アルティメットシステム』
同じくヤフオクに、「ツール」という名目で出品されていたという5万円の商品です。
落札者には、自動返信でPDFファイルが送られてくるそうで、そこには、
「あなたも私と同じようにヤフオクで最強アルティメットシステムを5万円で売ればいい」
とだけ書かれているという、開いた口がふさがらないレベルの乱暴な内容でした。
こういった詐欺まがいの商材が数多く出回る状況から、
「インターネットビジネス=詐欺」
という残念なイメージが世間に定着していったんだろうと思われます。
2002年~2003年頃
いわゆる第3世代携帯電話が普及して、NTTドコモのiモードを始めとするメール機能が広がりを見せました。
この状況と平行して国内に出回り始めたのが、そう、みんな大好きアフィリエイトです♪
2004年
2月に、グリー株式会社が運営するSNS、GREEがサービスを開始しています。
9月には、アメーバブログ(アメブロ)がサービスを開始しました。
この頃、1999年登場のバリューコマースに続き、数々のASPが登場しています。
ちなみに、バリューコマースは日本で最初にアフィリエイト事業を始めた会社です。
2005年
この年から2010年くらいまで、アフィリエイト塾の先駆とも呼べる『IRC モバイル無料塾』が無料会員を募集していました。
ここでは『こびっと』という、ガラケー用のアフィリエイトサイト作成ツールを提供していました。
その手法は、いかにサイトを量産するか、そして、いかに検索エンジンを騙すかといった、今で言うところのブラックハット的なものだったようです。
2006年
情報商材(2009年に「情報教材」と呼称を改め)最大手のASP、インフォトップが発足されました。
それもあってか、同時期に情報商材が一般に普及し始めます。
なお、『モバゲー』を筆頭にするゲーム内課金のように、ネット上での金銭のやり取りが普及し始めたのもこの頃です。
僕もインフォトップさんには何かとお世話になってます♪
2007年
和佐大輔(わさ だいすけ)氏、木坂健宣(きさか たけのぶ)氏による『ネットビジネス大百科』が発売され、ベストセラーになりました。
岡田尚也(おかだ なおや)氏によるナンパ商材『The Auto Victorious(略称:TAV)』が登場して話題になったのもこの頃です。
また、Mr.X(仙人さん)が縦長のセールスレターをアメリカから持ち込んだのもこの頃です。
SNS界隈では、これまで主流だったmixiが、徐々にTwitterへその座を明け渡すことになります。
そして、従来のブログアフィリエイトだけでなく、メルマガを利用した手法が流行り始めたのもこの頃で、無料のメルマガ配信スタンド『まぐまぐ』に注目が集まりました。
2009年
川島和正(かわしま かずまさ)氏のメルマガアフィリエイトが業界を席巻しました。
「パソコン1台で世界を旅する」という、ネットビジネスの象徴的なコンセプトを広めた最初の人物です。
僕の記憶が確かなら、『ハピタス』のようなポイントサイトでサクッと小金を稼ぐ方法をコンテンツにして、それをプレゼントすることでリストを集めていたような・・・。
これ、今では使い古された手法ですが、川島氏が先駆けだったんじゃないでしょうか。
セルフバックのノウハウは、今でも集客時の無料プレゼントとして十分に活用できますね♪
使い古されてると言ってもナメならイカン!
また、これまでとかく売りっ放し状態だったネット上の取引ですが、川島氏によって「信頼関係の構築」という概念が持ち込まれました。
これを機に、長期的に売れ続ける仕組みの重要性が徐々に浸透し始めることになります。
2010年
小林憲史(こばやし けんし)氏による『アンリミテッドアフィリエイト(通称:アンリミ)』が発売されました。
有象無象の稼ぐ系情報商材の中で、これが初めてとなる本格的なビジネスモデル教材だったと言われています。
2012年
5月に、新田祐士(にった ゆうじ、別名:みんてぃあ)氏による『新世界アフィリエイト』が発売されました。
特典の数ゲーとも言える風潮から、プロモーション(企画)重視へシフトすることを提言した教材です。
消費者心理やコピーライティングにフォーカスしており、サイト型の教材、購入者限定のコミュニティといった特徴的な提供形式が印象に残りました。
僕もこれ買いましたけど、当時はチンプンカンプンだった覚えがあります。
11月には、MOTO氏、マメボー氏、未来派氏(通称:3M)によるサイトアフィリエイト教材『LUREA(ルレア)』が発売されました。
今では一般的に用いられるショートレンジ、ミドルレンジ、ロングレンジという概念を広めたのが、この教材です。
あと、この2012年には、株式会社move(バナナデスク氏)によるトレンドブログ教材『下剋上』が発売されています。
キャッチコピーに「脱ノウハウコレクター教材」と謳っているだけあって、とても再現性に優れたノウハウでした。
当時のビジネス界隈には、このノウハウに基づいたブログ塾やコンサルが次々と乱立して、競争状態が賑やかでしたね。
ちなみに、僕が最初にネット上で稼ぎを実感できたビジネスモデルが、このトレンドブログでした。
また、この年、Googleによっていわゆる『ペンギンアップデート』が施行され、ブラックハットSEOを用いたアフィリエイトサイトが駆逐される事態となりました。
2013年
「秒速で1億円稼ぐ~」をキャッチフレーズにした与沢 翼(よざわ つばさ)氏、そして「ネットビジネスの女王」こと蝶野 舞(ちょうの まい)氏といったいわゆるネオヒルズ族に注目が集まりました。
プロダクトローンチという手法が流行るきっかけにもなりましたね。
ただ、中には悪質な手口で商売をする輩も存在したため、プロダクトローンチ自体に悪いイメージを持つ人も多いようです。
ちなみに、与沢氏らが利用したのは、ダン・S・ケネディ氏が唱えたマーケティング手法DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)です。
まず、様々なメディアにオプトイン広告を出してリスト(メールアドレス)を集めます。
同時に、アフィリエイターに報酬を払ってオプトインページに誘導してもらったりもします(オプトインアフィリエイト)。
集まったリストに対してステップメールを流し、最終的に高額商品(与沢氏の場合は『与沢塾』など)を販売します。
更に、リストが増えたら他人のオプトインを紹介して報酬を得たり、広告料をもらって宣伝したりして儲けます。
当時の与沢氏は、迷惑メールの送信者としてもよく名前が上がっていましたね。
2014年~2015年
多くの人がインターネットビジネスの仕組み化(自動化)に躍起になり始めたのがこの時期です。
売るだけ売って逃げるような短期的な稼ぎ方ではなく、長期目線での真面目なビジネスとして取り組む人が増えていきました。
2016年
情報弱者をターゲットに悪どい商売を展開する輩を横目に、真面目に取り組む人たちによるオウンドメディアへの注目度が加速しました。
オウンドメディアとは「自社の独自のメディア」のことで、我々が情報発信を行うブログなどもその1つですね。
SNSと組み合わせて運用することで、幅広いユーザー層と繋がることが期待できます。
このブログも、いわばジロウのオウンドメディアの1つってことですね。
2017年
この頃から、オンラインサロン(月額制コミュニティ、サブスクリプション)が流行り始めました。
2014年にスタートした堀江貴文(ほりえ たかふみ、通称:ホリエモン)氏の『堀江貴文イノベーション大学校』
2016年に立ち上げられたキングコング西野氏の『西野亮廣エンタメ研究所(当初の名称は『秘密結社おとぎ町商工会』で2017年に改名)』
これらが注目を集めたことがきっかけだったのかな・・・?
こうしたサブスクというスタイルの流行に伴って、
- 質の高い集客
- 信頼関係の構築
- ファン化によるリピーター獲得
といった、より "らしい" 健全なビジネススタイルを望む人が増えてきたようです。
2018年
検索エンジンにおけるユーザー・エクスペリエンス向上という、Googleの意向がより顕著になりました。
これによって、ブロガーを含むウェブマスターには、
- ユーザーの検索コスト削減(情報の最適解の提示)
- モバイルファーストの徹底
- サイトの表示スピード改善
といった、ユーザビリティを重視する施策が求められるようになりました。
あ、コンテンツビジネス界隈ではお馴染みのnoteが流行り始めたのもこの頃みたいです。
また、ビジネス系のYouTuberが次々に登場し始めたのもこの頃ですね。
あと、Brainで知られる迫 佑樹(さこ ゆうき)氏が株式会社スキルハックスを設立したのがこの年の10月のことでした。
Brainで販売されるコンテンツは、近ごろグンとクオリティが高くなりましたね!
2019年以降
インターネットビジネスに取り組む人はまだまだ少数派の印象です。
でも、新型コロナの流行による巣ごもり需要からか、これまでとは比べものにならない数の人々から注目を集めるようになったのは間違いありません。
また、音楽やエンタメ界でオンラインのライブ配信が盛んになったのを機に、これまで以上にリアルタイム性が重要視されるようになりました。
この傾向はビジネス界隈にも大きな影響を与えたみたいです。
インターネットビジネスにおいては、DRMを用いた仕組み化(自動化)を目指すことが、まるで合言葉のように定着してきました。
ただ、少しばかり変わってきたのが、その方向性です。
これまでは、
やれ特典の数じゃ~、
やれコンテンツのボリュームじゃ~、
やれこうなったら価格競争じゃ~、
と決して高いとは言えないレベルでの競争が当たり前でした。
それが今後は、情報の正確性や再現性はもちろん、そこに『ユニークネス(個性、独自性)』や『熱意』『共感』を打ち出すことの重要性が広く囁かれています。
ユニークネスを打ち出すことは、インパクトのあるキャラを演じるといった無理をすることではありません。
単純に、自分をさらけ出せばイイんです。
なぜなら、自分という存在はこの世界で唯一無二、既にユニークネスだからです。
そこには、自分と向き合って自己分析し、自己理解を深めるという難しい作業が待っていますが、一度はじっくり取り組んでみるべきかも知れません。
さてさて、けっこうな成熟状態を迎えた印象のインターネットビジネス界隈ですが、先述のとおり我々はまだまだ少数派、伸びしろはいっぱいあります。
引き続き共に研鑽し合って、更なる高みを目指しましょう!
コメント|この記事のご感想をお待ちしております♪